こんにちは。
セッションで「慈悲の瞑想」をご紹介する機会がありましたので、ブログでも取り上げます。
ご存知でない方は、簡単な瞑想ですのでやってみてください。
慈悲の瞑想を行うときは、自分の中にある慈悲の心を、自分、周りの生命、生きとし生けるもの、と外側に拡げていきます。
私が何度か行ったヴィパッサナー瞑想センターでも、瞑想の最後にこの慈悲の瞑想を行っていました。
1日1回でも反復して行うことで、自分の中に慈悲の心、やさしい心をつくることができます。
慈悲の瞑想では、以下のような言葉を唱えます。
初めての方は、日本テーラワーダ協会が出している内容を声に出して唱えることを続けてみて、
ご自身がしっくりくる形にしていくといいと思います。
私は幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願いごとが叶えられますように
私に悟りの光が現れますように
私は幸せでありますように(3回)私の親しい生命が幸せでありますように
私の親しい生命の悩み苦しみがなくなりますように
私の親しい生命の願いごとが叶えられますように
私の親しい生命に悟りの光が現れますように
私の親しい生命が幸せでありますように(3回)生きとし生けるものが幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように
生きとし生けるものに悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)私の嫌いな生命が幸せでありますように
私の嫌いな生命の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな生命の願いごとが叶えられますように
私の嫌いな生命に悟りの光が現れますように私を嫌っている生命が幸せでありますように
私を嫌っている生命の悩み苦しみがなくなりますように
私を嫌っている生命の願いごとが叶えられますように
私を嫌っている生命に悟りの光が現れますように生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)
日本テーラワーダ仏教協会 慈悲の瞑想 https://j-theravada.com/world/metta/
慈悲の瞑想では、まず「私は~」というパートで、自分に対して、慈悲の心を向けてあげます。
「慈しみ」は「無償の愛」と言われることもあります。
「愛」は苦しみを生みますが、「慈しみ」は苦しみを生みません。
慈しみはパーリー語でMetta、「友情のような心」という意味で説かれてもいます。
「悲」は「哀れみ、人々の苦しみが無くなりますようにと願う心」のことです。
今度は慈しみの心を「私の親しい生命」に拡げていきます。
「親しい生命が~」のパートを唱えるときには、
自分の体の細胞、臓器、体の内外にいる微生物たちや、パートナー、家族、ペット、友人、同僚、上司など、親しい生命を具体的にイメージしてもいいと思います。
(しっくりこなければ、「私の周りの人たち」に変えてもいいと思います。)
次に慈しみを「生きとし生けるもの」に拡げていきます。
今であれば石川県で被災された方々・動植物など、お会いしたことのない人々、生命に意識を向けたり、
さらに日本、世界、宇宙の生きとし生けるものに対して慈悲の心を拡げていきます。
その後は「自分が嫌いな生命」「自分のことを嫌いな生命」に対しても慈悲の心を向けて、
最後にもう一度「生きとし生けるものが幸せでありますように」を唱えて終了です。
ゆっくりイメージしながら唱えるのもいいでしょうが、1日1回唱えよう、と決めて普通に唱えるだけなら5分もかかりません。
難しく考えずに、無理せず唱える習慣をつけるのがお勧めです。
よろしければぜひやってみてください。
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