グルジの祝福の力|パラマハンサ・ヴィシュワナンダとの体験談

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最初のダルシャンと不思議な涙

それはたぶん、2011年の初めだったと思います。
私は初めてグルジ(Paramahamsa Vishwananda)にお会いし、ダルシャンを受けました。

それ以前、私は何週間も、もしかすると何か月も、帰依者たちが初めてダルシャンを受けた時の体験談を読み込んでいて、
“こんな感じに違いない”という期待を自分の中で大きくふくらませていました。

でも実際は、その期待とは一致しませんでした。
その晩、家に帰って、シャワーを浴びながら泣いたのを覚えています。
理由も分からず、何かが私の内側に語りかけてきた。
そのときはそれが何なのか、まったく説明もできなかったけれど……。

今振り返ると、それはとても美しくて、驚くべき体験でした。
その瞬間は、外側から見ても自分では理解できなかったけれど。


「赤ちゃんをください」──グルジの祝福

それから約8か月後、グルジが南アフリカを訪れ、ダーバンに4日ほど滞在されました。
その晩、集まっていた帰依者はほんの一握りで、サットサンの後、グルジは一人一人に祝福を授けてくださいました。

私と妻の番になり、2人で膝をついてご挨拶しました。
グルジは妻を見て、「言ってごらん、何が欲しいのか?」とおっしゃいました。

妻はこう答えました。「グルジ、赤ちゃんが欲しいです!」
私たちはその頃、ずっと子どもを望んでいたのです。

するとグルジはにっこり微笑み、シャンタ・ナラシンハデーヴァ(Shanta Narasimhadeva)に目を向け、
近くにいた帰依者に、「シャーリグラーマに捧げられた2つの花を取ってきて」と頼みました。

グルジはそれを妻に渡し、こうおっしゃいました。
「これを持って帰って、お茶にして飲みなさい。そうすれば、美しい男の子を授かるよ。」

私たちはその夜、さっそく言われた通りにしました。
でも数週間、数か月たっても何も起こりませんでした。


信頼と失望、そして奇跡

1年ほど後、またグルジが訪れてくださり、その体験も本当に美しいものでした。
訪問の最後に私はグルジに言いました。
「グルジ、以前、赤ちゃんについておっしゃっていましたが、いまだに授かっていないのです。」

グルジは目を閉じ、2分ほど瞑想なさってから目を開き、「心配いらない。きっと起きる」と言ってくださいました。

それからまた1年が過ぎ、私たちは不安になり、
不妊治療の専門医にも相談しました。

ある日、医師から電話があり、
「サントーシュさん、申し訳ないのですが、ネリーさんに話してください。
これはもう無理です。できるだけ早く養子縁組の検討を始めるべきだと思います」と。

私たちは最初、怒りに満ち、それから深い悲しみに沈み、
怒りと落胆が交互に続いて、やがて“きっと無理なんだ”と受け入れるようになりました。

“もしかしたら、グルジが言っていたのは今生のことではなかったのかもしれない”とも思いました。

けれど、その約1か月後、なんと私たちに赤ちゃんが授かっていることが分かったのです!
8か月後、美しい男の子が誕生しました。

まったく予想していませんでした。
「もうダメだ」「奇跡は起きない」と諦めたそのときに、彼はやって来たのです!


二度目の“奇跡”と子どもたちの感性

数年後、私たちはもう一人を望むなんて考えてもいませんでした。
「奇跡は2度起きない」と思っていたからです。

でも、最もストレスが大きく、収入も安定せず、不安に満ちていた時期に、
「なんと! また授かっている! もう妊娠6週目です!」と分かったのです。

今では、私たちには2人の美しい男の子がいます。

2人はまったく性格が違いますが、ひとつ共通しているのは、
とても繊細だということ。

特に感情や人の気持ちに対して、他の子どもたちよりもずっと敏感です。

上の子はほんの幼い頃から、誰かが落ち込んでいたり、様子が変だと感じると、
そっと近づいてハグをし、「大丈夫?」と聞いてきました。

本当に、人の感情を感じ取る力が強いのです。


グルジを求めて──夢の中の啓示

私の物語の始まりは 2010 年頃。
すべてを手に入れたように思えたけれど、どこか空っぽで、
何かを探し始めました。

数か月後、アートマ・クリヤ・ヨーガの講座を受け、
それが大好きで、一日2回、1時間ずつ実践していました。

けれど、「スピリチュアルな道を進むには、グル(導師)が必要」だとか、
「イシュタデーヴァも必要だ」と聞いて、私は戸惑っていました。

講師が言いました。
「クリヤを終えたら、静かに瞑想しなさい。内側で神に問いかけるのです。
“私のグルは誰ですか?”、“私のイシュタデーヴァは誰ですか?”と。」

その夜、私はそうして座り、問いかけました。
「どうか教えてください。私のグルは誰ですか?」

その夜、眠りの途中で目が覚めました。時間は覚えていませんが、
ベッドの隣に視線を向けると、そこにグルジが横たわっていたのです。
彼は腕に頭を乗せて横になり、にこやかに微笑んでいました。

もちろん、私は「まだ眠っているのかもしれない」と思い、何度か瞬きをしたり、
目をこすったりもしました。でも、彼はそこにいて、姿は変わらずありありと見えていました。

私はベッドから起き上がり、水を飲もうとキッチンに向かいました。
その途中、部屋のドアから振り返って確認すると、
彼はまだ同じ姿勢で、しかも今度は私のほうを見て、さらに少し大きな笑顔を浮かべていたのです。

そのとき、彼の顔が変化し始めました。
目が黒く、丸くなり、口も消えていって鼻と一体化し、
やがてその全体が黒く丸い形へと変わっていったのです。

私はそれが何を意味するのか分かりませんでした。
数秒後、その姿はすっと消えていきました。


ナラシンハデーヴァとの気づき

翌日、私はすぐにアートマ・クリヤの先生であるチャクラダーラに電話をしました。
「こんなことが起きたんですが……一体これは何なんですか?」と。

彼は、「昨夜、瞑想で何をお願いしたの?」とだけ聞きました。
私は「グルを見せてくださいって祈ったんです」と答えると、
彼は言いました。「じゃあ、それが君のグルだよ。」

「じゃあ、あの後に見た変化は?」と聞くと、彼は「それは自分で見つけなさい。きっと分かるよ」と言いました。

1週間後、仕事の昼休みにふと気づいたのです。
「ああ! あれはナラシンハデーヴァ(Narasimhadeva)だったんだ!」と。
私はようやく理解しました。彼こそが私のイシュタデーヴァだったのです。

グルジの顔が変わってナラシンハデーヴァの顔になり、
それから数秒後にその姿は消えていきました。


ただの夢ではなかった

あれはただの幻ではなく、本当にそこに“在った”としか思えません。
ドアのところから振り返ったとき、グルジは私を見ていて、
その視線が私の動きに合わせて変わったのです。

その時点で私は完全に目が覚めていました。
夢ではない、現実なんだと確信していました。
ただ水を飲みに行っていただけなのに──
それはあまりに生々しい体験で、今でもはっきり覚えています。


彼なしでは生きられない

今では、彼が私の人生に入ってくる前の自分を想像することすら難しいです。
妻と話すたび、「もしグルジがいなかったら、私たちはきっと正気を保てなかった」と思います。
これまで起きてきたすべてのこと──喜びも、困難も、すべてを乗り越えられたのは、
彼がいてくださったからです。

グルジが与えてくれる強さ、それは言葉では表せないほどのものです。
彼はいつもそばにいます。
24 時間、365 日、常にともにあり、私たちは決してひとりではないのです。

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