こんにちは!森川です。
こちらのページにはアリス・ベイリーの「秘教」に関する情報をまとめ・随時更新していきます。
書籍はAABライブラリーにて購入できます。
秘教とは
アリス・ベイリーの著書の最も素晴らしいところは
その文章に秘められている強烈なインスピレーションでしょう
途方もないダイナミックさと包括性をもち
意識を覆うあらゆる疑念と曖昧さを追い散らすパワーを備えています
この文章を読むこと自体が一つの瞑想であり
その結果としてマインドは系統立てられ
直観が徐々に目覚めていき
理解したことを実際に活用したいという衝動が喚起されることでしょう
(AABライブラリー)
アリス・ベイリーが1919年から約30年間に執筆した「秘教(エソテリシズム)」と呼ばれる24冊の著作、それは「エネルギーの科学」とも呼ばれ、物理的および心理的な現象の背後で相互に作用し合う様々なエネルギーの働きに関する科学です。その内容はある意味では専門的ですが、別の視点から見れば極めて一般的なもので、心理学、哲学、宗教、医学、政治、教育などあらゆる分野を網羅するものです。
アリス・ベイリーの著書のうち18冊は、知恵の大師方と呼ばれるハイラーキーのメンバーの一人、ジュワル・クール大師からの魂のレベルでのテレパシーによる口述を書き取ったもので、残りの6冊は彼女自身の手によるものです。
その目的は、同胞愛と正義と平和を特徴とすべき新しい時代を迎える人類にその準備を促すことであり、一連の著作は19世紀にブラヴァツキーを通して提供された「不朽の知恵の教え」を継承し、さらに発展させたものです。アリス・ベイリーの著作は、これまで日本ではあまり知られていませんでしたが、21世紀を迎え、その重要性は広く認識されつつあります。(AABライブラリー)
チベット人の言葉からの抜粋
以下の文章は、ジュワル・クール大師が口述した著書すべての巻頭に掲載されているものです。
チベット人の言葉からの抜粋
一九三四年八月
私はある段階の弟子である、というだけで十分であろう。これはあなた方にわずかなことしか語らない。
なぜなら、最も卑しい熱誠家からキリスト自身に至るまで、さらにキリスト以上の方々に至るまで、すべての人々が弟子だからである。
私は他の人々と同じような肉体をまとってチベットの辺境に住んでいる。
そして、私の責務が許すときには、(現世的な意味で)時にはチベットのラマ僧の大きな一団を統轄している。
私がこのラマ寺院の院長であると伝えられているのはこの事実によるものである。
ハイラーキーの仕事において私と提携している人々は(すべての真の弟子がこの仕事に携わっているのであるが)私の別の名前と役職を知っている。
アリス・ベイリーは私が誰であるかを知っており、私の名前を二つ知っている。
私は一般の学ぶ人々よりも少しだけ長く道を歩み、そのためより大きな責任を背負う、あなた方の兄弟である。
私はこの本を読む熱誠家よりも苦闘探求し、光へとより前進してきた者である。
そのため私は、どのような犠牲を払おうとも、光の伝達者として働かなければならない。
教師の間では年齢が重んじられているようであるが、私は老人ではない。
しかし、私は若い未熟な者でもない。
私の仕事は、反応があるところならばどこへでも、不朽の知恵についての知識を教え、そして広めることである。
私はこの仕事に長年にわたって携わってきた。
また私は、機会が与えられればいつでも、モリア大師とクートフーミ大師を手助けするよう努めている。
なぜなら、私は長きにわたって彼らと彼らの仕事に関わってきたからである。
以上で私は多くのことをあなた方に語ってしまった。
しかし、情緒的な熱誠家がまだ接触できないグルや大師に捧げる盲目的な服従や愚かな献身を私に捧げさせるようなことは何も言っていない。
情緒的な献身を人類への──大師へのではなく──非利己的な奉仕へと変性するまでは、望んだとしても接触は果たされないであろう。
私が書いた本は、受け入れるよう要求することなく世に出される。
それらは正しく真実で有益なものかもしれないし、そうではないかもしれない。
それらが真実であるかどうかを適切な実践と直観の修練によって確信するのはあなた方の役目である。
それらがインスピレーションを受けて書かれたものとして迎え入れられることや、大師方の一人の作品であると(息を殺して)語られることには私もアリス・ベイリーも全く関心がない。
もしそれらが真理を、世界にすでに提供されているものに続くような形で表わしているならば、そしてまた、もし与えられた情報が熱誠や奉仕したいという意志を情緒の界層からマインドの界層(大師方を見出すことができるとすれば、この界層である)へと高めるならば、目的を果たしたことになる。
そして、伝えた教えが世界で働く人々の啓発されたマインドから反応を呼び起こし、直観の閃きを招くならば、その教えは受け入れてもよいであろう。
しかし、そうでなければ、受け入れるべきではない。
語られていることが結果として確証に結びつくならば、もしくは、類似(相応)の法則のもとで照らし合せて正しいと思われるならば、それは申し分のないことである。
しかし、そうでないならば、言われたことを受け入れてはならない。
書籍一覧
ジュワルクール大師の教え(発行年順)
- イニシエーション(1922)
- 秘教瞑想に関する手紙(1922)
- 宇宙の火(1925)
- ホワイトマジック(1934)
- 新時代の弟子道 弟子たちへの語りかけ(1937)
- 新時代の弟子道 個々の弟子たちへの教え(1938)
- 新時代の弟子道 弟子道での六つの段階・瞑想に関する教え(1938)
- 新時代の弟子道 イニシエーションに関する教え(1938)
- 人類の問題(1940)
- キリストの再臨(1942)
- 国家の運命(1944)
- グラマー──幻惑と錯覚の克服(1944)
- テレパシーとエーテル体(1946)
- 新しい時代の教育(1947)
- ハイラーキーの出現(1954)
- 秘教心理学 第一巻(1951)
- 秘教心理学 第二巻(1952)
- 秘教占星学(1952)
- 秘教治療(1953)
- 光線とイニシエーション(1957)
アリス・ベイリー自身の著書(発行年順)
- 意識の進化(1922)
- 魂とそのメカニズム(1922)
- 魂の光──パタンジャリのラージャ・ヨガ経典(1934)
- ベツレヘムからカルバリーへ(1937)
- 知性から直観へ(1947)
- 未完の自叙伝(1951)
アリス・ベイリーについて
アリス・アン・ラトローブ=ベイトマン・ベイリー(1880–1949)

アリス・ベイリーは、神智学の流れを受け継ぎつつ独自の秘教哲学を発展させた思想家・教師・著作家であり、後に夫フォスター・ベイリーと共にアーケイン・スクールを創設した人物です。
彼女は著作の中で「ニューエイジ(新しい時代)」という言葉を広めた人物として知られ、その影響は現代のスピリチュアル運動にまで及んでいます。
初期の生涯
1880年、イギリス・マンチェスターの裕福な家庭に生まれました。
幼少期に両親を結核で失い、祖父母に育てられます。
物質的には恵まれていましたが、孤独感や精神的な問いを多く抱えながら成長しました。
若い頃から「人生にはより深い意味がある」という内的な確信を持ち、神秘的な志向がすでに芽生えていたそうです。
18歳でキリスト教婦人団体YWCAに入り、インドで英国兵に向けた宗教活動を行い、そこで指導力と組織運営力を身につけます。
この時に出会ったウォルター・エバンスと1907年に結婚し、アメリカへ渡って三人の娘を育てますが、夫の性格的問題により関係は破綻し、1919年に離婚しました。
神智学協会との関わり
生活のために缶詰工場で働きながら、35歳で神智学に出会います。
アメリカ神智学協会に入会し、ブラヴァツキーの著作や「マスター」の概念に強く共鳴します。
カリフォルニアのクロトナ研究所で活動する中で、後に夫となるフォスター・ベイリーと出会い、協会の雑誌編集や運営に深く関わりました。
しかし、協会内部の対立によって1920年に離脱することとなります。
とはいえ、ベイリーは生涯を通じ、ブラヴァツキーやアニー・ベサントへの敬意を保ち、神智学を人類の霊的な教育の計画の一部と見なしていました。
「大師」からの通信と著作活動
十代の頃に「霊的な仕事をする準備をせよ」と告げた存在が、後にクートフーミ大師であったと理解するようになります。
そして1919年、ハリウッドの丘を歩いていた際、ジュワル・クール(「チベット人」)からの精神的な指導を受け始めます。
この通信に基づき、1922年に『イニシエーション:人間と太陽』が出版され、それ以降約30年にわたり多数の秘教体系書を生み出しました。
これらの文献は青い装丁で統一され、現在でも世界的に研究されています。

ニューヨークでの活動
1922年にルーシス・トラストを設立し、翌1923年にアーケイン・スクールを創設しました。
この学校では、瞑想と奉仕活動を通して「弟子として生きること」「魂の意識に基づいた人類奉仕」を訓練しました。
その後の人生は、著作活動、教育、弟子の育成に専念し、1949年にニューヨークで亡くなりました。
「大祈願(Great Invocation)」
1937年に発表された「大祈願」は、光・愛・意志・人類の協働を呼びかける祈りであり、80以上の言語に翻訳され、世界中で唱えられています。
この祈りは、精神性・普遍性・人類共同の目的意識、を最も端的に表現したものと考えられています。
大祈願
神の御心の光の源より
光をあまねく人の心に流れ入れさせ給え
光を地上に降らせ給え神の御心の愛の源より
愛をあまねく人の心に流れ入れさせ給え
キリスト(如来)よ、地上に戻られ給え神の意志、明らかなる中心より
大目的が人の貧しき意志を導かんことを
如来は大目的を知り、これに仕え給う我らが人類と呼ぶ中心より
愛と光の大計画を成させ給え
悪の棲処の扉を封じ給え光と愛と力とをもて地上に大計画を復興させ給え
(石川道子訳)以上の祈願つまり祈りは特定の個人やグループのものではなく、全人類のためのものである。
この祈願の美しさと強さはそのシンプルさと、すべての人々が生来自然に受け入れている中心となる真理の表現にある。
その真理とは、私たちが漠然と神と呼んでいる知的存在の真理、すべての外的なものの背後にあり、宇宙を動かしている力が愛であるという真理、キリスト教徒がキリストと呼ぶ偉大なる個性が地上に現われ、私たちに理解できるようその愛を体現したという真理、この愛と知性が「神の意志」と呼ばれるものの結果であるという真理、そして、人類を通してのみ神の大計画が成し遂げられるという自明の真理である。
アリス・ベイリー
1952年の「世界祈願の日」に、国連における人権宣言採択の先駆者であり、フランクリン・D・ルーズベルト大統領の妻でもあったエレノア・ルーズベルトは、大祈願を含む短いメッセージを録音しました。このメッセージは、ルーズベルト夫人によって国連で録音されました。(動画概要欄より)
The Great Invocation
From the point of Light within the Mind of God.
Let light stream forth into the minds of men.
Let Light descend on EarthFrom the point of Love within the Heart of God
Let love stream forth into the hearts of men.
May Christ return to Earth.From the centre where the Will of God is known
Let purpose guide the little wills of men.
The purpose which the Masters know and serve.From the centre which we call the race of men
Let the Plan of Love and Light work out.
And may it seal the door where evil dwells.Let Light and Love and Power restore the Plan on Earth.
秘教の教えから生まれたグループ
ワールド・グッドウィル、トライアングルズ、創造的瞑想グループなど、秘教の教えに基づく多くの国際的なグループが生まれました。
ワールド・グッドウィルは国連NGOとして登録され、人類の協力と関係改善を目的とする活動を行っています。
また、三人一組の瞑想ネットワークであるトライアングルズは、意識の協働を通じて世界に光と善意を広げることを目的としています。
彼女の影響は宗教だけでなく、哲学・心理学・芸術にも及び、スイスのエラノス会議の創設者オルガ・フレーベ=カプテインにも大きな影響を与えました。
アリス・ベイリーの写真













後方 左から フォスター・ベイリー、ベッツァーニ博士、ロベルト・アサジオリ博士、ケトナー博士、ケスカル博士、グーシンズ博士。

書籍から抜粋(随時更新)
アリス・ベイリー「未完の自叙伝」より
ベイリー夫人が責任を持っていた世界的規模の組織活動からくる多忙さ、
彼女が敏感に感じ取っていた複雑で緊迫した人類の状態、
彼女が取り除こうと奮闘していたあらゆる地域の善意の人々の無益感と否定的な感覚、
世界的に事業を広げようとしても経済的に力が及ばないというストレス、
ただ単に資金がないために必要を満たせず、折角のチャンスをものにできないフラストレーションと失望、
こうしたプレッシャーが募っていき、完全な疲労状態を引き起こしていった。
肉体には瞬時の休息も与えられなかった。
そして、心臓と血液の状態は確実に悪化していった。
彼女の人生の最後の二年間、彼女は文字通り鉄の意志をもってこのようなプレッシャーや状況と闘ってきた。
彼女の第一光線のパーソナリティーは、彼女の魂の求めに応えて最後の努力を奮い立たせた。
彼女が病身をかこつのをやめる決心をしたのは一九四六年のことだった。
生涯そうするのが習慣だったが、彼女は疲労も痛みも無視して体力の限界まで働いた。
彼女は対外的に働きかける道を選び、なおも活動的に仕事に携わり続けた。
実際、彼女はそのようにした。
一九四九年、ニューヨークの病院で過ごした最後の日々でさえ、来客を受け入れ、古参の幹部と相談事をし、手紙を書いた。
死の時が訪れたとき、彼女の師であるクートフーミ大師がその昔約束した通りに迎えに来てくださった。
『未完の自叙伝』p5 (フォスター・ベイリーによるまえがき)
私が何よりも明らかにしたいことは、
極めて階級意識の強い一人のイギリス人女性の目の前で人間社会がどのような姿で展開していったか、
そして私のような並外れて狭量なキリスト教徒だった人間にとって、霊的な価値観の世界とその直接的で内的かつ霊的な政府がどのようにして実証された事実になっていったかについての経緯です。
・・・つまり、人類を(舞台の背後で)霊的に指導し、人類を闇から光へと、リアリティーではないものからリアリティーへと、死から不死へと導く仕事を責任をもって果たしている方々が私たちと共に存在しているという事実をより多くの人に知らせたいのです。
『未完の自叙伝』p9
もし私の人生の物語が一人の普通の人にとって前進する励みになれば、この本には価値があったことになります。
もし熱誠を抱く誰かを霊的な衝動に素直に従っていくよう導けるなら、少しは役に立ったことになるでしょう。
他の働き手や弟子たちに力と勇気とリアリティーの感覚を与えることができたなら嬉しいです。
『未完の自叙伝』p16
では、私の人生の話を始めましょう。
でも、勘違いしないでください。
これは深い信仰心の吐露ではありません。
私は軽いユーモラスな人間で、健気と言ってもよいくらい、ものごとの楽しい面を見たがる性格です。
ここだけの話ですが、自分自身のことや自分の魂、それに関する複雑な体験について人たちが深く関心を抱いていることに私は辟易させられんばかりです。
私は、彼らを揺すって、こう言いたいです。「表に出て、他の人たちの中にあなたの魂を見つけなさい。
そうやって、自分の魂を発見しなさい」と。『未完の自叙伝』p17
個人的には、私は世界中で瞑想の教師として認められていますが、同時に決して祈りの習慣をやめたことはありません。
本当のオカルティストは、必要に応じて瞑想と祈りを交互に使うもので、両方とも霊的生活においては等しく大切だと私は信じています。
祈りに関する問題は、普通の人はそれを全く利己的なものとして使い、分離した自我のためにものを手に入れる手段にしていることです。
本当の祈りは、分離した自我のためには何も求めず、常に他の人々を助けようとする人々が使うものです。
一部の人は、自分は祈るにはあまりにも優れており、瞑想のほうが遙かに高尚で、高い発達段階にある自分たちには適していると見なしています。
私には、キリストが単に祈っただけではなく、私たちに「主の祈り」 を教えてくれたということでいつも十分でした。
また、私にとって瞑想は、神性についての明確な知識を得て、魂の王国つまり神の王国に目覚めることができるようになるメンタル的なプロセスです。
それはヘッドとマインドの方法であり、世界の考えることをしない人たちにとって非常に必要なものです。
祈りは情緒的な性質とハートの方法であり、あらゆるところで欲求の満足のために使われています。
この両方を熱誠を抱く世界の弟子たちは使うべきです。
この二つを統合したものである祈願については後ほど触れるつもりです。
『未完の自叙伝』