スワミ・アニルッダがアートマ・クリヤ・ヨガについて解説されている動画をご紹介します。
本質的なヨガや瞑想を実践したい方におすすめです。
個人的に印象的だったのは、
アートマ・クリヤ・ヨガはナヴァダー・バクティ(9つのバクティ)を育み、
バクティは神への愛と憧れを育み、
神への愛と憧れは恩寵を引き寄せる
というロジックです。
なるほど、理解できていなかったけど確かにそうだなと思いました。
僕は最初はエネルギー的な観点から、
「このヨガのテクニックはすごい、これは過去生から探していたものだ!」と感じて続けていましたが、
逆にバクティの感覚はほとんど分かりませんでした^^;
ただ続けていると、神への愛と憧れが自然と育まれている気がしています。
Atma Kriya Yoga – Only You and God | Swami Aniruddha
https://youtu.be/zH53p5hsm-c?si=EvEF-DuTYliLpsKm
動画概要欄より
スワミ・アニルッダと共に、パラマハンサ・ヴィシュワナンダとマハーヴァター・ババジによって与えられたアートマ・クリヤ・ヨーガに秘められた神秘と無限の可能性の世界へと、あなたも導かれてみませんか?
スワミ・アニルッダは20年以上にわたる霊的探求の旅を続けており、当初は外的なものの中に幸せを求めていました。しかし2008年、真の師(サットグル)であるパラマハンサ・ヴィシュワナンダと出会ったことで、その道が大きく変わります。その後の14年間、彼は個人的な霊的体験と、古代ヒンドゥー教の聖典の学びを通して、理解を深めてきました。
現在では、彼はこの教えを世界中の霊的探求者たちと分かち合っています。
ヨーガの目的と問い:「私は誰か?」
実践に入る前に問うべき問い:
- 「私は誰か?あなたは誰か?」
- 回答例:魂、神の一部、愛、神の帰依者、アートマー(真我)など。
- 多くの人が「自分は身体でも思考でも感情でもない、アートマーである」と理解はしているが、それを「実現している人」は少ない。
バガヴァッド・ギーターからの洞察
第2章:最初の教え
- クリシュナはアルジュナに「お前は身体ではなく、永遠の魂である」と教える。
- 魂(アートマー)は:
切られず、焼かれず、濡れず、乾かず、永遠に存在する。
だが、「話され、聞かれ、読まれても、本当に理解されることは稀」とも言われる。
第7章:
- クリシュナは自身の「下位の自然(五大、マナス、知性、エゴ)」と「上位の自然(魂=アートマー)」を区別する。
- 下位の自然(マインドなど)では上位の自然(魂)は理解できない。
ヨーガの4つの主要分類(ギーターに基づく)
- カルマ・ヨーガ(行動のヨーガ)
行為に執着せず、結果にこだわらずに行動する。
「結果を手放すこと=ヨーガの定義」(2章48節) - ギャーナ・ヨーガ(知識のヨーガ)
「私はこれではない」と手放していく過程。真我に至る。 - ラージャ・ヨーガ(瞑想・統御のヨーガ)
八支則(ヤマ、ニヤマ、アーサナ、プラーナヤーマ、プラティヤハーラ、ダーラナ、ディヤーナ、サマーディ)。 - バクティ・ヨーガ(愛と献身のヨーガ)
神への愛と奉仕。最も安全で最高の道。
アートマ・クリヤ・ヨーガ(AKY)の中に含まれるもの
AKYは、上記すべてのヨーガを包含しています
| ヨーガの型 | 含まれる要素 |
|---|---|
| カルマ・ヨーガ | 結果に執着しない奉仕、行為としてのサーダナ |
| ギャーナ・ヨーガ | 自己の本質を知る探求 |
| ラージャ・ヨーガ | 呼吸法、集中、瞑想、内面への感覚制御 |
| バクティ・ヨーガ | 技法の核心は「愛と献身」。これがAKYの基盤。 |
恩寵との関係
Shaktipat(シャクティパット)について
- グルジから授かるシャクティによって、技法は単なる呼吸や動作ではなくなる。
- 呼吸のたびにカルマが燃焼される(例:一呼吸で7年分)。
それでも焦点は「カルマ燃焼」ではない
- 本質は「愛を深めるために行う」こと。
- カルマを燃やすこと自体を目標にするのではなく、愛のために実践する中で自然と浄化が起きる。
AKYの究極の目的:神実現(God-realization)
- 自己実現(self-realization)よりも高次の目標。
- 自己実現:自分が魂であると知ること。
- 神実現:魂が「神の一部」であることを体験的に知ること。
比喩:「指と身体」
- 指=アートマー、身体=神。
- 指が「私は身体」と主張することはできないが、「身体の一部である」と認識はできる。
- 同様に、アートマーは神の一部であり、完全に神に依存している。
技法の意味と使い方
- 心を集中させるための「道具」。
- 練習により心を神へと戻す筋肉のような力が養われる。
- 「気が散ったら戻す」を繰り返すことが、愛のための土壌となる。
パラマハンサ・ヴィシュワナンダ
「アートマ・クリヤ・ヨーガはテクニックではなく祈りである。それぞれの呼吸が愛で満ち、神への奉仕である。」
恩寵(Grace)とは?
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| カルマ | 得るべきものを得る |
| 慈悲(Mercy) | 得るべきものを得ない(罰を受けない) |
| 恩寵(Grace) | 本来得る資格のないものを得る(愛、神の経験) |
- 「恩寵は資格を得て受ける」。
- その「資格」とは、愛と憧れ。
- よって「憧れへの憧れを育てる」ことが鍵。
ナヴァダー・バクティ × アートマ・クリヤ・ヨーガの対応
ナヴァダー・バクティ(Navadha Bhakti)とは、インドの聖典『シュリーマド・バガヴァタム』などに記されている、9つのバクティを指します。
これは神との関係性を深め、神実現へと導く道であり、アートマ・クリヤ・ヨーガにもその要素が統合されています。
| バクティ名(日本語訳) | AKYで対応する主なテクニック | 解説 |
|---|---|---|
| 1.シュラヴァナ・バクティ(神の話を聞く) | サットサンガへの参加、グルジの教えを聞く、チャンティング音源を聴く | 神の物語・名・教えを耳を通して取り入れることでハートが開かれる。 |
| 2.キールタナ・バクティ(神の名を歌う) | ジャパ瞑想、マントラ詠唱、バジャンの歌唱 | 声に出して神の名を唱えることにより、神の栄光を讃える。 |
| 3.スムラナ・バクティ (神を思い出す) | クンバカ、ジャパ瞑想、瞑想中のOMへの集中 | 瞑想的記憶として常に神を意識に留める修行。 |
| 4.パーダセーヴァナ・バクティ(神の足元への奉仕) | グルプージャ、奉仕活動(セーヴァ)、地面への礼拝など | 神やグルの「足元」に象徴される謙遜な奉仕心を育てる。 |
| 5.アルチャナ・バクティ(礼拝(供物や灯明)) | OMチャンティング、アーサナ時の内的供物、ヤグニャ(儀式) | 礼拝行為としての意識を持って実践を行う。 |
| 6.ヴァンダナ・バクティ(礼拝の表現) | ババジ太陽礼拝、開始前後の祈り | 外的な礼拝の姿勢を通じて神への敬意を深める。 |
| 7.ダースヤ・バクティ (僕として仕える) | 日々の規律ある実践、セーヴァ(奉仕)、グルの指示への従順 | 神のしもべ(ダース)として、謙虚な心で従う。 |
| 8.サキャ・バクティ (神を友とする) | 瞑想中の親密な語りかけ、神との対話、日常の中での親近感 | 神との距離を縮め、「ともに居る」という感覚を育てる。 |
| 9.アートマ・ニヴェーダナ・バクティ (自己の完全な明け渡し) | 呼吸にすべてを委ねるクンバカ、最後の瞑想、祈り | 完全な自己放棄によって「私」を超えて神に溶け込む。 |
テクニック=恩寵である理由(論理的帰結)
- AKYはナヴァダー・バクティ(9つのバクティの形)を育む。
- バクティは愛と憧れを育てる。
- 愛と憧れは恩寵を引き寄せる。
- よって、AKYは恩寵そのものである。
日々の実践の心得
- 見返りを求めずに練習する(例:「前日に素晴らしい経験があったから、今日も同じものを求める」はNG)。
- 感覚的な体験に執着しない。愛のため、神のために行う。
- 実践の質(質=意識、集中、愛)を重視。
質疑応答とリフレクション
講話の最後に出た主な質問:
- ギーターに出てくる4つのヨーガは?
- 最初の6章に出てくる3つのヨーガは?その中心となるものは?
- AKYはどのヨーガに最も深く根ざしている?
- AKYが促進するものは何?(答:ナヴァダー・バクティ)
- AKYの最終目的は何?(答:神実現)
結論
- AKYはテクニックか恩寵か?
→ どちらでもあり、両方が融合している。 - このテクニックは恩寵を「受ける準備」を整えるための手段。
- 愛と献身を育み、恩寵を受け取る器としての自分を開いていく。